セラピストのつぶやき

多勢に無勢

今関わっている仲間たちと一緒にいると
疎外感は全く感じないけれど、
アウェイな場所にいると
ちょっとした絶望感を感じることがあります。

少し話をしただけで違和感を感じたり、
話し合っても理解し合えない人たちもいる。
人は皆考え方・価値観が違うので、
それは当たり前の話ではあるんだけど、
なんとなく悲しい、やるせない気持ちになる。。。

もう少しその場での人間観察をしつつ
立ち去ろうかな、どうしようかなと思っていたところ、
ちょっと気になる投稿を見ました。

ドイツ在住環境活動家である谷口貴久さん。
科学者と連携して気候変動や社会問題を発信している方です。

心にとても響いたので、
インスタの投稿をこちらで引用させてもらいました。

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ディズニー×ピクサーの『バグズ・ライフ』という映画があります。
アリがせっせと集めている食料を、当たり前のようにバッタが奪っていく話。
数では圧倒的に上回っているアリが、
「服従」をし続けるあまり、バッタにいいようにされる話。

これは「子どもに政治を説明する時に用いられる話」とも言われている。
政府もそうだし、企業やメディアに関しても、
それらが強力だからという事を理由に、服従を続ける人たちがほとんど。

どれだけ強力であろうが、
立ち上がった大勢の民に対しては「多勢に無勢」という事に気づかず。
『バグズ・ライフ』の中では、エリックという一匹のアリが、抵抗を始めた。
たった一匹のアリの抵抗という、ちっぽけに見えるものに対して、
バッタたちはあざ笑った。

しかし、バッタたちのリーダーであるホッパーは、
エリックの抵抗に脅威を感じた。
そして、他のバッタに、
一粒ではなんともない穀物をアリの存在に例えてぶつけた。
それをあざ笑うバッタに、
同じ穀物を、山のような数ぶつけて倒した後、こう言った。

「一匹のアリが従わない事を容認したら、すべてのアリがそうなるかもしれない。
アリは小さいが数は俺たちバッタの100倍。
この事にアリどもが気づいてしまったら…俺達はもうこの生き方ができなくなる!
これはアリたちから奪う食料の話ではなく、
アリたちを服従させ続けられるかの話なのだ」

物語は、一匹のアリの抵抗から始まった、大勢のアリの抵抗によって、
バッタが退けられ終わる。

政府や企業やメディアというものと、争う必要はない。
しかし同時に、
自分がおかしいと思うものに、黙って従う必要もない。
沈黙は容認。

ガンジーは、「非暴力」ではあるが、
「不服従」によって自分たちの自由と権利を勝ち取った。

ドイツは、ナチスを生んでしまった過ちから学び、
「たった一人でも反対できる人間を育てる教育」を目指しているという。

今の世の中のおかしいと思うところを変えられるかどうかは、
自分が「その一人」になる勇気を振り絞れるかどうかにかかっている。
これは難しい話でもなんでもなく、それ以上でもそれ以下でもないんだ。

守りたいものがあるなら。
「一人では変えられない」のではなく、
「一人からしか変えられない」。

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例えば、周りの人の愚痴ばかり言い続けている人。

こちらがその人の愚痴を聞いてあげることで
その人の心が軽くなる場合がある。
でもその人はきっと、ずっと愚痴を言い続けることを選択するだろう。

そして愚痴を聞き続けなきゃいけない人は
他人との線引きがうまくできなければ、
同じように人に愚痴を言い続ける人になるだろう。

愚痴を聞くのが好きなのか嫌いなのか自分で認識しているか、
愚痴を聞くのが嫌だったら正直に言えるかどうか、
言えないなら、なぜ言えないのか、
嫌われるのが怖いから?
嫌な雰囲気になったら困るから?
仲間外れにされたくないから?

自分自身の奥にある本物の感情を大事にしていかないと
自分が本当に感じている気持ちも分からなくなってしまう。

そして本当の気持ちがあるのなら、
意見として自分軸を持って周りに伝えることができるように
自分の芯をしっかり持っていたいよね。

世の中が真っ二つに分かれているような状況ではあるけれど、
私は私の信念を貫きたい。
自分に嘘はつけない。
同調圧力に屈することはできない。

ということで、
私は自分の意見は落ち着いて伝えてみて、
ダメなら静かに立ち去る選択をしようと思います。

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