セラピストのつぶやき

身体芸術の極み

今日も暑くなりそうですね。
このところ
意識的に水を多めに飲むようになりました。

油断すると、
体から出ている水分より入れる水分量が少なくて
体がだるくなったり
無気力になったりすることがあるので、
こういう季節は特に意識していきましょおねがい

先週末は
ダンスカンパニーのお稽古の後に
バレエを見に新国立劇場まで行ってきました。

実はバレエをちゃんと見るのは初めて。

22歳でダンスを始めてから、
ほとんどのジャンルは
一度は齧ってみたり、見に行ったりしたことはあるのに、
バレエだけは一度もレッスンに通おうと思うことはなかった。

それは
私には高貴すぎて最も遠い世界に見えたし、
何よりも
女の子らしい白いタイツ履いて
白いチュチュ付けて
いかにも可愛い女の子っていうイメージを
私は最も忌み嫌っていたから(笑)

女の子っぽい感じが嫌いだった。
ぶりっ子っぽい子も嫌いだった。

大人になってから、
それは「自分にそれを許可していなかった」からだということに
気づいたけどね。

だから、今はそうは思っていない。

そしてこのタイミングで
心から美しいと思えるバレエを見に行けて
本当によかった!

今のダンスカンパニーでは
バレエの基礎的なことを学ぶこともあるし、
何よりも
先日のベリーダンスのステージをあとで映像で見た時に
「悔しさ」しかなくて、
きちんとバレエ的な要素を学びたくなっていたから。。。
(その話は別ブログで書く爆  笑

アラジンのお話は事前にパンフレットで見ていたのと
内容もわかりやすいので
長い公演であってもとても楽しむことができた。

壮大な舞台セット、
オーケストラでの生音、
ダンサーさんの煌びやかな衣装、
場面ごとにしっくりくる照明、
全てが美しく、素晴らしく、感動的だった。

でも何よりも目が奪われて感動したのは、
ダンサーの身体の芸術性、その完璧な美しさだった。

バレエダンサーの体の美しさは半端じゃない。
そういえば今まで
そんな風にバレエダンサーを観察したことがなかったかもしれない。

指の先から足の先まで
全部に意識が通っていて
どこにも隙がなかった。
プロとして踊るということはこういうことなんだって
思い知った。

そしてダンサーの感情表現の多様さ、
そんな場面でも輝いている表情、
心の奥から出てくる真の笑顔。

圧倒的だった。
全てが完璧な芸術作品だった。

そしてこの回は
主役であるアラジン役の福田圭吾さんが
新国立バレエ団を退団される最後の舞台だということを事前に知った。

舞台が終わって拍手が鳴り止まない中、
仲間から花束をもらったり、
履いていた青いバレエシューズを舞台上に置いて行ったり、
何だか最後の最後まで感動的な時間だった。
涙なしには見ていられなかった。

本物の美とはなんだろう。

全く嘘がなく、
魂の奥からの本物の表現、

そこに美があるんだなと思う。

人にしかない真の感情表現、
そこに整った身体表現が重なった時、
圧倒的な魂の震えを起こすような周波数が生み出されるのかもしれない。

私はもっともっとこういう真の美を目にしていきたいと思った。

その日にご一緒した元新国立劇場バレエ団で踊られたいた方が
こんな風に伝えてくれた。

身体の中にある本気の喜怒哀楽が表に現れた時は本当に美しい。
規制された振り付けの、しかもやたら難しいテクニックの中に、
その本気を通していくのは本当に大変だけれど、
常にそこに向かい続けているダンサーたちは輝いていて、
その人たちのエネルギーを浴びることができるのが舞台芸術です。
そして
誰でもそこに向かい続けることはできるし、
それこそがまさに人生だと思っています。

ほんと、
これはバレエダンサーだけの話ではないな。

本気で人生に向かっていく、
その感情をそのまま出してみる、

私もこれから特に意識してみようと思います。
舞台ってやっぱり素晴らしいハート

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