セラピストのつぶやき

プロセスを味わう

毎朝、家の前にゴミを出しに行くのですが、
今日は駐車場脇に植えてある「桑の実」が
ワサワサとたくさん生えているのを発見!

駐車場はコンクリートを流してあるので
その部分は何も育てられないですが、
脇の10cmほどに土を入れているので
その狭いスペースに色々植えています。

そのうちの一つが、この桑の実。
今緑色をしているので、
これから少しずつ赤く→黒く変わっていって
我らの飲むスムージーの中に投入されていくことになります(笑)

桑の実は
スーパーフードとも呼ばれていて
ビタミンCとカリウムを豊富に含んでいるし、
桑の葉は蚕の餌として有名ですが、
乾燥させれば、ビタミンや亜鉛・カルシウムが豊富なお茶になります。
素晴らしい植物!

そしてこんな狭いスペースでも
土さえあれば、
強く元気に育ってくれる植物って本当にパワフルだなと思います照れ

昨日、少し時間があったので、
東銀座にある心地の良いカフェでのんびりしていたのですが、
時間を忘れるくらい面白くて
一気に読んでしまった本があります。

種から種へ 命つながるお野菜の一生
単行本 – 2021/6/22
著:鈴木純

植物観察家である著者が
野菜の種から育てて行って
最後また種に戻るまでを
観察して写真に収めて記録している本です。

植物の種類(科)によってもお花の形や葉の出方が違うし、
どの部分を食するのかによっても観察場所が変わってきたり、
何から何まで興味をそそられる内容です。

ホームセンターで苗を買って育てる方法もあるけれど、
種から育てて種取りまでするということは
赤ちゃんからおばあちゃんになるまで見届けて
さらにその種を次世代に繋いでいくという、
壮大な子育てのようなもの。

玉ねぎやネギは種を植えると、
クニャッっと変な方向へ茎を伸ばしていって
最後は真っ直ぐに立っていく姿とか、
茗荷の食べるところって
葉っぱの上の方に生えてくるのではなくって
土の上スレスレのところからニョキって生えてくることとか、
そんな野菜が育つプロセスって
普通に生活していたら知らないことばかり。

私も今年は種から育てるということを始めていますが、
そのプロセスをこの本の著者のように観察して行ったら、
本当に充実した畑生活が送れる気がしますキラキラ

これとか、なんのお花か分かりますか?

あまりに可愛くて思わず写メ撮ったのですが、
このお花、とても臭いそうです(笑)

家畜っぽい匂い?って書いてあったかな爆  笑
臭いお花だけど、蝶々が寄ってくるそうです爆  笑

正解は、春菊。

春菊って、すき焼きに入れますよね。
春菊の旬は冬ですが、
そのまま放置しておくとお花が春になったら咲くので
春の菊、春菊という名前がついています。

こういうの、めっちゃ面白くない?

この本を読んで、
私はますます植物やお野菜に興味が湧いてきました。

そういったことを知ってから
食材を買いに行ったり、
調理をしたり、
食卓に並べるのでは
知らない時の何倍のも感動があるはず。

たった一つの種が
土と水と火との錬金術を経て
美味しい食材に変化していくまでのプロセスは
とても尊い。

それは、人間も同じ。

たった一つの命が生まれて
土と水と火と取り入れながら、
他の命との関わり合いを通して
一つの壮大な映画を完成させていくプロセスは
その一つ一つが本当に大切で尊い瞬間。

達成した先や理想を追い求める前に、
今目の前にあるプロセスをどのくらい味わえるか、
このお野菜の本を通して
その大切さをまた感じさせてもらった気がします。

来月は大豆などの種まきをする予定なので、
できる限りそのプロセスを見守って
そのパワーに触れていきたいなと思いますハート

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