セラピストのつぶやき

いまを生き切るとは

雪が降る直前、
金曜の夜に関東に戻ってきました。
でもいろいろあって
今日からまたほんの少し滋賀に寄りつつ、
岐阜と長野に立ち寄ってまた舞い戻ります。

想定外に起きる出来事を感じて
その流れに乗りたい時には乗っていると、
毎日の居場所がコロコロ変わる。

生活が多様になっている。
動きが軽やかになってくる。
出会う人たちが変わってくる。
今までにない事象が起きる。

今年はそんな年なんだなと、
集中しつつも俯瞰している今ここですラブ

「闘う舞踊団」
 新書 – 2023/1/23
 金森穣 (著)

昨年、新潟の劇場専属舞踊団であるNoismのことを知り、
芸術総監督である金森穣さんの本を読みました。

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Noismとは、、、

2004年設立。
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館を拠点に活動する、
日本初の公共劇場専属舞踊団。

名前の由来は「No-ism=無主義」。
特定の主義を持たず、
今この時代に新たな舞踊芸術を創造することを志している。

国内・世界各地からオーディションで選ばれた舞踊家が
新潟に移住し、年間を通して活動。

新潟に移り住み、集中した創作環境を保障された舞踊家の存在が、
社会にとってどのような価値があり、
その専門家集団を抱えることが地方都市の文化政策として
どのような意義を持つのか、
Noismはそれを立証するモデルケースとなるべく、活動を続けている。
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私はこの本を読むまで知らなかったのだけれど、
公共劇場が専属の芸術集団を持つことは欧米では当たり前らしい。

日本の劇場では専属の芸術集団を抱えているところは今もほとんどない。
新国立劇場のバレエ団とかはそうなのかな?

この本の中には
金森穣さんの人生と舞踊に対する思いが
深く深く書かれている。

踊るということ、
創作するということに対するストイックさと
生きることへの猛烈な熱意と
自分自身への集中度合いに
私的に大きな衝撃を受け、
どんな人なんだろう?踊りを見てみたい!と思い、
先日、Noismのダンス公演を初めて見に行ってきました。

場所はびわ湖ホール。

目の前に広がる琵琶湖を眺めつつ、
開演を待つ時間がとても心地よい。

Noismは3つの集団に分かれている。

Noism0(ノイズムゼロ):プロフェッショナル選抜メンバー
Noism1(ノイズムワン):プロフェッショナルカンパニー
Noism2(ノイズムツー):研修生カンパニー

今回はNoism0とNoism1が出ていたんだけれど、
そのエネルギーに最初から惹き込まれたおねがい

人がクリエイトしたものには
命が宿っているんだな、
出演者は自分の命にその命をさらに纏って
莫大なエネルギーを携えてそこにいるんだなって
感じた時間だった。

出演者の表情だったり、肉感だったり、体温だったり、
さらには
その内側の感情や想いや動いているエネルギーが、
プロであればあるほど、観客にもろに届けられる。

だから、出演者のエネルギーが観客の中にまで入ってきて
私たち観客のエネルギーまで知らぬ間に動かされている。

出演者が舞踊に挑んでいる覚悟や集中が
私たちの肉体を動かし、
出演者同士の間にある信頼や繋がりが
私たちの内面を動かす。

芸術が芸術として存在できるのは
きっとその覚悟や集中、信頼や繋がりがあるからなのかなって
自分のクリエイトを見直す大きなきっかけになった。

今の私の状況ととてもリンクした舞台で、
場所の素晴らしくて
本当に行ってよかった。

覚悟して決めること
決めたら逃げないこと
いざとなったら集中すること

人を信頼すること
自分を信頼すること
人と繋がること
自分と繋がること

結局、私がいつも心の片隅に置いて
忘れないようにしていることが
また心に湧き上がってきた。

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いまを生き切るということ

自分が美しいと感じるもの、
自分がこうあるべきだと思う世界のために、
ひたすら献身してきた。
諦めきれずに勝負し続けてきた。
それはつまり、そこまでも自分に正直に、
バカがつくほど正直に生きてきたということだ。

いまこの瞬間に最善を尽くし、
燃え尽きるように生きて、
その結果、目標に辿り着いたら「よかったな」と思えばいい。

目標にたどり着くことが日々の目的になると、
そのために自分を偽ることや我慢することだけが上手くなり、
今日1日にエネルギーを注げなくなってしまう。
そして目標の達成が難しいとわかった瞬間、
いま生きている意味すら失いかねない。

道は一本ではない。
人生は何があるかわからないのだ。

自分で決めた一本道が行き止まりだったからといって
諦めてしまうのは、みすみすチャンスを逃すことだ。
何より勿体無いのは、
そうやって過ぎた日々は、決して取り戻せないということだ。

大事なのは自分が何をしたいかであり、
それが他人の望むことと合致すればいいけれど、
合致しなくても自分のやりたいことをやればいいし、
それが嫌ならやめればいい。
私はずっとそれだけで来た。
過剰なほどに自分を信じてきた。

誰にも見えない自分の妄想やビジョンの具現化に
多くの他者を巻き込むのだ。
過剰な信念がなければそんなことはできない。
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これは、金森穣さんの本からの引用。

私の心に染み渡っている。
ストイックに生きてきた人、覚悟して人生に取り組んできた人の言葉は
とても重みがある。

さて、私も自分の中にある妄想を
これからも体現するために覚悟して集中していきたい。
そして自分を他人を
もっともっと信頼して生きていきたい星

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