セラピストのつぶやき

何事もシンプルに

昨日タイミングよく数年ぶりに友人たちに会うことができ、
みんなそれぞれが自分のことをわいわいと話した照れ

その時、私自身について言われた言葉を思い返して、
ふと思った。

何か得体の知れない突き動かされるような力を感じたり、
自分の行動が人よりも早かったり、
ピンときたことに対してのストイックな探究心だったり、
そのパワーはどこからきているんだろうと。

改めて自分の過去から振り返ってみた。

サラリーマン当時の私は
職業的に必須だったからというのもあるけれど、
早朝のニュース:モーニングサテライトを見て
日経新聞を隅から隅まで読み、
夜のニュース:ワールドビジネスサテライトを見て寝るという
情報マニアのような生活をしていた。

日本や世界の情報を取り入れ、
自分の中でちゃんと消化し、
その情報を販売しなければならない商品と絡めて、
自分なりのセールストークを作る。

上司に、これをやれ!と言われたら、それをやる。
毎日具体的にやることは自分で決めるけれど、
やりたいことではなく、
やるべきこと、やらねばならぬことだった。
そこに、自分の意思はあまり必要なかった。

その頃に比べて、
今はどうだろうか。

やりたいことはすぐやるし、
やりたくないことはやらないし、
飽きたことはやめるし、
ほぼ自分の意思で全てを決めている。

一番の決定的な違いは、おそらく、
テレビや新聞をほぼ見なくなったこと。

自分の中から生まれてくるひらめきや叡智や
自然とのふれあいの中から湧き出る想いや感情は
外からやってくる情報が多すぎると
きっと気付かない。

世の中に転がっている情報、もしくは
テレビやネットから勝手に流れてくる言葉を
何も考えずに信じ切っている人があまりに多いことに
私は絶望を感じる時がある。

特に情報が偏っているテレビの情報を見ただけで
行きたいところに行かなかったり、
家族や友人と会うことをやめたり、
自分の行動を制限するような場面を身近で感じるたびに
私の中のチャイルドが暴れる。

何のために生きてるの?
何を信じて生きてるの?
あなたにとって何が一番大事なの?

もっと自分の意思をしっかり持てよ、
もっと自分を信じて行動しろよ、って
心から思う。

私が無肥料栽培を学んだ岡本よりたかさんの言葉には、
いつもハッとさせられたり、
自分の心のうちを言葉にしてくれたり、、、
密かに心から尊敬している人。

今朝読んだ記事が
昨晩の私の感情にとてもリンクしていたので、
自分のためにも
こちらに一部引用させていただこうと思います。

————————————————————————————–

「ナスの非常識」

ナスは冬になれば枯れる。
なので毎年種を採り、翌年育苗ポットに種を蒔き、苗を育てる。
しかしその育苗が難しく、なかなかいい苗ができない。

苗の出来が悪いと、栽培も上手くいかない。
貧弱な苗だと生育が遅く、収穫したい時には収穫できず、
随分遅くなってからやっと実を着け始める。

ナスは水が好きで太陽が好きで高温を好むと書かれている。
それを厳密に守りながら育てていたのだが、ある時ふと気づくことがあった。

このナスを収穫せずに放っておくと、実は朽ちて地に落ちる。
実の中には種があるから、
そのまま放っておけば翌年わさわさと新しい芽が出てくるのではないか。
そうすれば敵期に芽吹き、自らの強い生命力で育ち、
立派なナスになるのではないか。

そう意気込んで、ナスをいくつか収穫せずにそのまま放置してみた。
しかし、翌年、残念ながら、ほとんど芽は出てこなかった。

実は、ナスは元々多年生なのである。
ナスに限らず多くの野菜は多年生なのだが、
日本の冬は厳しくナスは越冬できない。
そのため、一旦枯れることになる。
枯れた後は種を使用して翌年芽吹くのだが、冬の間に種が凍り、生命力を失う。

その大量の種の中で、実に守られて腐らなかった数粒だけが芽吹いてくる。
しかも育って欲しいタイミングよりもかなり遅れて発芽してくる。

当たり前だ。そもそも気候が合わないのだから、
寒い時期に芽吹いて、食べたい時に実を着けるはずがない。
そして僕は大きな間違いに気づいたのである。

“気候に合わない”

気候に合わないものを自然の力だけで育てる?
そんなことができるはずもなく、できるよう頑張ったところで、
それのどこが自然なのだろうか。

そう結論付いたら、あとは簡単だった。
ナスを出荷適期にタイミング良く収穫するためのヒントは自然農法の中にはない。

あるとしたらナスの原産地の気候である。
そして調べてみて驚いた。
今までの常識が覆された気分だった。

ナスの原産地はインドの東部。
ナスは基本多年生だが、インドの東部で芽吹くとしたら雨季。
雨季は気温は高めで雨が多い。
そしてナスの収穫最盛期は春。
インドの東部の春はなんと乾季であり、
雨は一月に1〜2日しか降らない。気温は高くても30度。
ナスは芽吹きと幼苗の時は高温と多湿を好むのは事実だが、
生育盛りの時は気温はさほど高くなく、雨も降らない。

そう、ナスは常に水が好きで高温を好むと教えられてきた常識が
ひっくり返ったのである。

そこで、育苗時は水をたっぷり与えてビニール温室で育て、
畑に移した後は、畝に高めにして水捌けを良くし、
昼間の気温の高い時に遮光シートで半日陰にしてみた。
そうすると、なんと、ナスは立派に育つようになったのである。

この育て方のどこにも”自然”などない。
人間が気候の違うところで似非自然を作り上げているにしか過ぎないのである。

所詮、人は思い込みで事を進めようとする。
自分が体験したわけでもないどこかの誰かの情報を丸ごと信じて、
それが正しいと思い込んでいるだけなのである。

何ごとも自分で考える。自分で確認してみることが大事である。

最近は情報を鵜呑みにする人が多すぎる気がする。
ウイルスのことにしろ、社会常識にしろ、
どこかの権威者が話せばそのまま信じてしまう。

結局、自分軸を持てないで生きていくことになり、
そこには真実などなかったりするものなのだ。

————————————————————————————–

答えは自分の内側にある。
真実も自分の内側にある。

そのことを知識で知っていたとしても、
経験や体感が伴わないとなかなか信じられなかったりする。

そして自分以外からの情報が多すぎると
自分の内側にある答えが見えなくなり、
答えは外側にあるはずだと思い込み、
周りの情報をできるだけ取り入れようとする。

そして自分本来の意思とはかけ離れた情報に
どんどん支配される。

人間の体の仕組みは複雑だけれど、
心の仕組みは単純だと感じる。

複雑に仕組まれている体の仕組みを知れば知るほど、
その巧妙さに感動すら覚える。
心の仕組みも複雑だと思いがちだけれど、
本当はものすごく単純だと私は思う。

純粋な自分から湧き出てくる感情をよく見て、
それさえ取りこぼさなければ、
全てはうまくいく。

ALL IS WELL。
何事もシンプルに。

今日はクリスマスイブ、明日はクリスマス。
素敵な週末をお過ごしくださいハート

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