あー、昨日から為替が
143〜144円付近を行ったりきたりしている。。。
ここ8年くらいの米ドルチャート見てみたら、
2022年だけで30円近く円安が進んでいるのか
前職の証券会社にいたときは、
円安になると
外貨商品を持っているお客様の評価額がどんどん上がり、
人のお金なのに何故かテンションが上がっていたことを思い出す(笑)
今の私は輸入業務をしているのもあって
円安になればなるほど、テンションが下がってくる。。。
お金って、なんだろうね。
世界経済だったり、
何だかよく分からない思惑によって
価値が常に変動する。
今、少しずつ読み始めている本が
まさにこの貨幣経済について言及している。
あの「モモ」の著者であるミヒャエル・エンデの遺言として
書かれた本。
エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
単行本 – 2000/2/1
河邑 厚徳 (著), グループ現代 (著)
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(amazonの本に関する紹介より)
現代のお金に関する常識を破る思想を紹介。
事例や寓話を交えながら,「暴走するお金」の正体を探る。
パン屋でパンを買う購入代金としてのお金と
株式取引所で扱われる資本としてのお金はまったく異なった種類のお金である。
こう語りかける本書は、NHKで放送されたドキュメンタリー
「エンデの遺言–根源からお金を問う」を1冊の本にまとめたものだ。
ドイツの作家であるエンデは、
個人の価値観から世界像まで、経済活動と結びつかないものはない。
問題の根源はお金にある。
と提起する。
エンデへの取材をもとに、彼の蔵書、貨幣社会の歴史を紹介しながら
現代の金融システムが引き起こす弊害に警鐘を鳴らすのが本書の目的だ。
本書では事例や寓話を取り上げて
貨幣経済の仕組みと問題点を分かりやすく説明している。
お金の病にかかっていると指摘するエンデの予言は、
とりわけ日本の経済状態を厳しく批判しているように感じた。
本題の解決を先送りして、国と地方を合わせた長期債務残高は先進国の中でも最悪で
GDP(国内総生産)をはるかに上回っている。
人々はお金を変えられないと考えているがそれは違う。
お金は変えられる。人間がつくったものだから。
という本書の主張に、現代人はいつ目覚めるのだろうか。
(ダイヤモンド社 出版局 編集委員 名久井 範章)
(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
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この紹介文を読んだだけで、身震いがする。
自分の中にあるお金の概念を変えることができたなら、
きっと生活や仲間、そして社会が変わってくるはず。
「モモ」は、時間泥棒のことについて書かれているけれど、
隠されたテーマは、貨幣や利子、金融システムの問題点について。
この本の内容を理解することは、
今後の社会を構築していく上でとても有意義なものになる感じがしている。
エンデはこのように予言している。
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今日の金融システムの犠牲者は、第三世界の人々と自然に他なりません。
このシステムが自ら機能するために、
今後もそれらの人々と自然は容赦なく搾取され続けるでしょう
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お金を得ることを第一の目的にすると、
効率性や利便性、収益性を重視することになり、
そこに人や自然に対しての愛や良心が
少しずつ薄れていくんだなと感じたことがある。
正確にいうと、そこに愛はあるんだけれど、
愛の方向性が歪んでくる感じ。
地域通貨の話題やコミュニティについても
これから勉強したいと思っているけれど、
その根底にある最も呪縛の強いお金の分野に関して
もう少し知識を入れておこうと思う。
それにしても、
私の前職が証券会社で、
そこでの経験があるということは、
この人生全体を見渡してみると、運が良かったのではないかと感じている。
(もちろん辛いことも多かったけれど、、、)
経済とは何か、
お金とは何か、
どんな風に経済というのは回っているのか、
大学生になった頃は、そのことには全く無頓着だったけれど、
日経新聞を読んでも全然意味がわからない自分に嫌気が差していたことと
金融政策の授業が分かりやすくて面白かったという理由から、
私は大学4年生の時に金融政策のゼミに入った。
金融のゼミに入ったら、経済や金融のことが分かり始め、
思いの外、楽しくなり、
大学4年生の時にドイツのコメルツ銀行にインターンに行って
ますます金融の世界に興味を持ったのだった。
何故、そんなに興味を持ったのか?
全く分からないことが分かるようになる快感、
世界がどんな風に動いているのか、知っているという快感。
価値が変動することにワクワクし、
世界がお金に支配されていることにワクワクしたのだ。
今考えると、何だか若い頃の自分が少し恐ろしい(笑)
きっと私には支配欲というものが猛烈にあったんだと思う。
世界を支配したい!
こんなこと言ったら、人は引くだろうけれど(笑)、
当時は自分に全く自信がなかったのもあって、
自分の思い通りにこの世界を支配したいという欲求が強かったのかもしれない。
そして
証券会社に入ってますます私のワクワクは増殖した。
勉強のために自分で金融商品を購入し、
それによって、得をする事もあれば損をする事もあることを体感し、
その投資をする中で自分自身の心理状態も観察することができた。
お金のパワーは凄まじい。
簡単に人を動かすことができる。
人間はものすごく単純、
つまりシンプルなんだなと思った。
お金は「エネルギー」だというけれど、
それ以上に、物凄く大きな呪縛、集合意識が絡み合って
より複雑化していると思う。
複雑になってしまっていることはシンプルにしていくことで
問題だと思っていることが解決していく可能性が高い。
これからの仕事だけでなく、
人間関係、その中での見えないエネルギー、
それをシンプルにしていく作業を今年いっぱいで進めていこうと思う。
余計なことはやめる、
懸念材料をなくす、
滞っているエネルギーは断ち切る、
今年も残りの4ヶ月。
自分の純粋な欲求にだけ従う人生を構築できるように、
引き算をしていき、
削ぎ落としていき、
何事もシンプルにして行こう
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