師走!
今朝は体に染み入る寒さを感じる。
師走の由来って諸説あるみたいだけれど、
お坊さんがお経をあげるために忙しく馳せ走る月であるところから
来ている説が有名なのかな?
どうですか?
今、忙しいですか?
他の月と比べてどうでしょうか?
物理的に今年中にやるべきことが多くて
忙しいということもあるかもしれないけれど、
精神的にザワザワと揺れ動いているから
忙しない感じもあるかもしないね。
私はこれまでずっと、
スケジュール帳の予定を埋めることで安心感を得てきたというか、
予定が空いていると埋めたくなってしまう感覚があって
なんかそれって
落ち着かないなと思っていたんだけれどね。
特に今年の秋くらいか
スケジュールを空けることを
めっちゃ意識するようになりました。
今起きていることに瞬間瞬間に応答していくためには
予定が詰まっていると身動きが取れなくなる、、、
そういう状態にとてもストレスが溜まる感覚があって
スペースの確保を意識している感じです。
そんな昨日の午後、
北鎌倉にある東慶寺でやっていた個展の最終日、
ギリギリ見にいくことができました。
スペースが空いたところには
何か面白いことがやってくる傾向にあります
この方の個展は今年8月に京都の東寺で
⽇本初のものとして開催されていたのですが、
その一部の展示がここで昨日まで開催されていたんです
彼の名前は「バッジュ・シャーム」
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「バッジュ・シャーム」って誰?
インド中部の森にある少数民族であるゴンド族の村 パタンガル⽣まれ。
ゴンド族に伝わる表現や物語を受け継ぎながら⾃⾝の視点で昇華し、
現代的な感覚やシンプルなストーリーテリングを交えて表現することで、
師匠であり叔⽗であるジャンガル・ シン・シャームが確⽴した
現代ゴンド・アートの表現を拡張し続けている。
代表作に、南インドの出版社タラブックスと制作し、
世界 8ヶ国語に翻訳されている『夜の⽊』をはじめ、
『世界のはじまり』『ロンドン・ジャングルブック』など。
2018年には⽇本の国⺠栄誉賞に相当するパドマ・シュリ賞を
ゴンド・アーティストとして初めて受賞し、インド政府から表彰された。
(イベントページより引用)
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東慶寺には久々に行ったんだけれど、
ここはとても静かで味わいがあって
ほっと落ち着ける空間でとても好き。
その一角にある松岡宝蔵という蔵の中での展示会でした。
場所もとても素晴らしいので
絵画がより引き立つ感じがします。
「バッジュ・シャーム」はゴンド族。
そのゴンド族は「森の民」とも呼ばれているらしい。
だから絵画には
自然、動物、人間が共存している姿が多く描かれている。
白黒のものも、
カラーのものも、
ものすごい生命力を感じる。
自然でも動物でも
そこから息遣いが感じられるような、
大きなパワーをもらえるような絵画ばかりだった。
色もとても鮮やかで
いろんな感覚、感情が生まれてくる。
私が一番最後まで気になって見ていた絵はこちら。
この地球に存在する、
太陽、大地、空、樹木が基盤になって
そこには
いろんな動物が走り、鳥類が飛び、
そして楽器を鳴らして歌ったり踊ったりしている人間の姿が描かれている。
私はこのところ、ちょっと心が揺れ動いていて
自分は何者なのか、
自分などういう存在なのか、
急に分からなくなっていたんだけれど、
この絵画を見ていたら、
心の奥が緩んでいくのがわかった。
心が緩んでほのぼのしてきた。
宇宙に漂っているような感覚でもある。
そして
内側から溢れてくる「生命力」を感じ、
そこにある確かな「生きる喜び」を感じ、
それは私の中にもあるだと思い出させてくれる。
ここにあるものは何か特別なものではなく、
日常に存在し、
そしてその日常にも宇宙が存在している。
アートは、
ヒーリングでもあり、気付きを促すもの。
一番強烈に記憶に残ったのはこちらの絵。
この絵のタイトルは
「誕生」「魚」「水瓶」だった。
そのタイトルを見て、
これは「女性器」なのかなと思った。
人間は皆ここから生まれてくる。
生命の起源であり、生命の門でもある場所。
そして思った。
私はただただ生命に歓喜したいのだ。
生きる喜びをこの瞬間瞬間に感じていきたい、
もうただそれだけなのだ。
あぁ、なんか、
やはり冬至前は、
ちょっと中二病的になったり、
センチメンタルな感じになったりしてしまう(笑)
陰のパワーがかなり強い。。。
そしてそんな時は
体に戻ることを意識する。
体に優しく触れる。
自分で自分を抱きしめてあげる。
温かい飲み物を飲んで頭を5分だけでもいいから空っぽにする。
ぜひやってみよう