セラピストのつぶやき

両極を感じる

今年入って
猛烈に自分に集中しているのですが、
そういう時って良いことばかり起こるわけではなく、
エネルギーを削がれるようなことも起きるし、
自分の決意をお試ししてくるようなことも起こる。

それはきっと
自分のエネルギーを純化させるために必要な事象だと思うし、
感度を上げるための通過儀礼なのかなとも思う。

なんて考えながら自分を振り返ると、
自分に起こる出来事って
結構極端なことが多いなって思う笑い泣き

先日、今人気の写真展、ではなく、
人気のインスタレーションを見てきました。

虎ノ門ヒルズにできたTOKYO NORDでの
蜷川実花展

連日、インスタやFBで見るようになったので、
この展示は何が人気なのかな?
私はそこに行って何を感じるのかな?と少し気になったので
ちょっと足を運んできました。

会場は虎ノ門ヒルズステーションタワーの45階。
そこまで専用エスカレーターで登るのですが、
狭い空間と高所が苦手な私は
その数分間がなかなかハードでした。。。
(やっぱり私は高層ビルは好きじゃない。。。ガーン

45階について会場に行って思ったのは
東京モード学園みたいな学校に通ってそうな
若そうなアート系の人たちばかり!
そういう人たちに好まれる感じなんだなと思いながら、
中に入っていろんな空間を見てきました。

とにかく色鮮やかで
多様な動きがあって
現代を象徴するようなアート作品だなと感じた。

現代の若者の感覚、感情、知覚ってこんな感じなんだなと思いつつ、
私自身はほんの20分くらいだけ見て
あっという間に出てきました。

立ち止まりたくなる空間が少なかったなというのが私の印象。
インスタ映えするような花々に囲まれたキラキラな空間とか、
大きなパネルで映し出されるパステルの世界も綺麗なんだけれど、
どこか自分の心が動かされない感覚で
そのビルをあとにしました。

そしてそのあとはもう1つ、
素晴らしい写真家さんだと聞いていた方の写真展が近くであったので
そちらにもお邪魔してきました。

井津 建郎さんの写真展「BLUE」

麻布十番の奥まったビルの3階の小さなお部屋にて、
個展が開催されていました。

翌日が最終日だったということもあって
見にこられている方が多かったけれど、
1つ1つの絵画に猛烈に惹き込まれました。

深い青い色に包まれた写真たち、
そこに写っている女性の美しさに息を呑む。

繊細に絡まっている手の美しさ、
背中やお尻の曲線美、
憂いのようなものを感じる表情や
胸のたおやかさ。

背景の色と被写体の動きだけで
ここまでの肉体美を表現できるんだなと
結構長い時間そこに居座って鑑賞してきました。

ラッキーなことにご本人も在廊中だったのですが、
存在が、佇まいが、
本当に安心感に満ちていて
穏やかさと優しさに満ちているような
素敵な方でした。
そのお人柄が写真にも表れている感じ。

谷崎 潤一郎の小説と
ピカソの作品にインスパイアされて作られたとのことでしたが、
展示会場に貼ってあった谷崎 潤一郎の言葉に
私も大きく頷きました。

「東洋人はなんでも無い所に陰影を生じせしめて、美を創造する。」

「美は物体にあるのではなく、
 物体と物体の作り出す陰影のあや、明暗にあると考える。」

井津さんの写真を鑑賞していると、
光と影の絶妙なバランスに美しさを感じるということが
とても心に残りました。

光と影。

この二元性の世界で常にある概念だし、
私は特にそこに目を向けることが好き。

光だけの場にいると
どうしても居心地が悪くなってしまう。
光が強い場にいると
すぐに立ち去りたくなってしまう。

二元性がいい具合にバランスしている状態に
私は心惹かれる傾向にある。

この日の体験した、
蜷川実花さんの展示会と井津 建郎さんの展示会。
この2つがあまりに両極な感じがして、
あまりに振り幅が大きくて、
この日1日で自分の感情の動きがとても興味深かった。

そうそう、蜷川実花さんの展示で
1箇所だけ、私自身が長く居た場所があった。

それは
生のお花が時間の経過を含めて展示されている場所だった。

それに気づいた時、
私は生きている植物だったり、
生命力を直に感じられる物質だったり、
「生きること」を訴えてくる作品に惹かれるんだなと感じた。

体はきっと知っているんだと思う。

本来自然界には存在しない人工的に作られたものと、
昔から自然界に存在しているもの。

こうやっていろんなものを見て体験しないと
私自身の心の奥の感覚を引き出すことができないということでは無いけれど、
アートを感じる時間を増やすことは
自分の魂の扉を開いていくきっかけになるのは間違い無いと思う。

魂の扉をもっともっと開けていくために、
私は未知の世界を見にいくことをどんどんやっていきたい。

この地球は「体験する」ためにあるのだから照れ

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