セラピストのつぶやき

待つことを意識してみる

私のストレッチ朝練は
2階の東向きのお部屋で参加しているのですが、
今は7時くらいになると
太陽が燦々と私の顔に降り注ぎ始めます。

周りに住宅があるし、
家の方向的にも長い時間は日に当たらないのですが、
その強烈な光を浴びるだけで
瞬時にシャキッとして、ものすごい暖かさを感じて、
至福を感じる。。。

冬の太陽は夏よりもパワフルな気がしていますおねがい

先日、助産師さんに教えてもらった、
「1%の風景」という映画を見てきました。

何が「1%」なのかというと、
今、助産院や自宅で出産をする人の割合のことです。
99%は病院やクリニックなどの医療施設で出産するというこの時代。

私自身も産婦人科クリニックに勤めていますが、
それでもまさか「1%」だとは思っていませんでした。。。

私自身は自宅出産のシーンがある映画は何度か見てきているので
ものすごい衝撃ということはなかったけれど、
この映画に出演されている4人の方の出産事情を感じることができ、
その時の出産現場も見ることができて、

改めて
生命の神秘、
母の偉大さ、
女性の強さと優しさと葛藤、

いろんな感情を自分の中にも感じることができて、
とてもいい時間でした。

そしてこの映画の中で
助産師さんが言っていた言葉が猛烈に私の中に突き刺さりました。

「待つことが好きなの。」

お産は何時間も待ちます。
赤ちゃんが降りてくるのを待って
赤ちゃんが準備できるのを待って
そして
赤ちゃんのタイミングで地球に生まれてくる。
赤ちゃんのタイミングはお母さんのタイミングでもある。

でも今のお産は
なかなか赤ちゃんが産まれてくれないと
陣痛促進剤を投与したり、
帝王切開に変更して取り出したり、
あまり「待つ」ということをしません。

お産の現場に立ち会っているわけではないので
詳細は分かりませんが、
私自身もナースステーションにいる時に
周りの医療従事者の会話をいつも聞いているので
「待つ」ことって
現代おいては本当にハードルが高いことなんだなと感じていました。

でもこれはお産に限った話ではないと思います。

私自身、
何かを頑張っているときに結果をすぐに得たいと思って
焦っていたり、
体の状態と心の状態が一致していなくて、
自分のことを待ってあげることができなかったり、
ほんの1週間ほど前は
そんな状態だったので、
痛いほど胸に刺さりました。

自分のことを待ってあげること。
他者のことも待ってあげること。

これからも心に刻んでおきたいと思う。

ふと気づくと
小さい頃から晒されてきた「競争」という概念に巻き込まれ、
世界との競争、
他者との競争、
自分との競争、
何でもかんでも「競争」したがっている自我にハッと気づく。。。

意識しているわけではないのに、
潜在意識に深く深く入り込んでしまったんだなと、、、

小学生の頃から塾に行って、
毎月のテストの成績によってクラス替えがあって
成績のいい順番にクラスに割り当てられたり、
中高では
成績が良くないと入れないクラスがあったり、
大学受験の勉強中は常に成績ランキングが張り出されたり、
大学では英語の成績順にクラスが作られたり、
会社では成績のいい順に全国の営業員全員がランク付けされたり、
成績のいい人にはご褒美があったり、、、

振り返ると、
自動的に「競争させられるシステム」に組み込まれていたんだなと気づく。

もちろん、それによって、
頑張ろう!と思って成績が上がったり、
それに喜びを感じてきたこともある。
全否定するつもりはない。

でもそういうシステムの中にはもう入りたくない。

もっと自分に寄り添って、
自分の状態に合わせて、
自分を奮い立たせてあげたり、
自分を待ってあげたり、
優しい世界にしていきたい。

まずは自分から。
いつでも、どんな時も。まずは自分から。

そしたら、優しい世界がきっと待っていると思うおねがい

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