セラピストのつぶやき

現代のナウシカ

大きな感動と迫る危機感と
その両方を同時に感じる映画を見てきました。

「杜人(もりびと)」

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ある人は「地球の医者」と呼び、ある人は「ナウシカのよう」と言う。
人間よりも自然に従う風変わりな造園家に3年間密着。

全国で頻発する豪雨災害は本当に「天災」なのか?
風のように草を刈り、イノシシのように大地を掘って
環境問題の根幹に風穴をあける奇跡のドキュメンタリー。
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造園家であり、環境再生医と呼ばれている
矢野智徳さんのドキュメンタリー映画。

感動的で素晴らしい映画であると同時に、
人類が、地球が、直面している一番の問題を
真っ向から取り扱っている。

自然と真剣に向き合っている人は
目に見えないものと目に見えるものの両方を同時に感じ、
そこで自然から感じるものを信じ、
意志を持って信念を持って志事をしている。

ここ数年、
ウィルスや感染といった言葉が多く言われるようになった。
実態はともかくとして、
それは全て呼吸器に関連するもの。

地球と人間は同じ。

こんなにも人類が呼吸器に目を向けさせられるということは、
地球の呼吸器が弱っているということの証拠なのかもしれない。

この映画では
地球上の植物や生き物が減ったり、
土砂崩れなどの災害が起きたりするのは、
「大地の呼吸」が弱っていることだと言っていた。

空気と水の循環が大事。

目に見える自然の姿を見て
目に見えない空気と水の循環を感じて
大地がうまく呼吸できるように
再生していく必要がある。

草の刈り方も
風を感じて風を通すように切っていくことや
水はけの悪いところは水がうまく流れるように
少し土を掘っていくことなど、
これから自分でも活用していこうと思った。

心にも響くと同時に、
これからの生活に生かしていこうと思えるものだった。

森林を破壊しているのは
人間の生活であることは間違いない。
そして
矢野さんのように大地・森林を再生していくのも
人間である。

ここは二元性の世界であるから、
きっとそれは必然なのかもしれないけれど、
そのバランスが大きく崩れる時、
地球はバランスを取り戻すために
大きな膿出しを行うのだろう。
映画の中では、
それを「大地の深呼吸」と言っていた。

気持ち良く呼吸したい。
めいいっぱい綺麗な空気を吸い込みたい。
吸ったら吐きたい。
入れたら出したい。
心地よく循環したい。

私がそう思うんだから、
地球も同じことを思っているはず。

土、草、木々を見て
今、その土地がうまく呼吸ができているかな、
今、その土地はうまく水が流れているかな、
そんなことを感じながら、
これからも土や自然と触れ合っていきたいなと思いました。

この映画、横浜では5/26までやっているようです。
日程を延長している映画館も増えているようなので、
こちらでチェックしてみてくださいハート

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