セラピストのつぶやき

着物に目を向ける

ここ数年で、
「衣食住」をどのように見直していけばいいのか、
考える機会がとても増えました。

どんな服を着て
どんな食べ物を食べて
どんな家・環境に住むのか。

毎日何を食べているのかが自分の健康を左右するし、
どんな場所にどんな気持ちで住んでいるかは精神を左右するけれど、
衣服に関しては、正直、
ものすごく深くは考えてはいなかった。

着る服の素材はできるだけ天然素材のいいものにしたいとか、
綿はどうやったら種を植えて育てていけるのかとか、
「衣」に関してはそんなことばかり考えていたけれど、
いわゆる「洋服」を着ることによる体への弊害や
日本の大切な文化である「着物」が体に与える良い影響のことなんて、
全く考えたこともなかった気がする。

私たちは朝起きると、一番最初に服を着替える。
1日に服は少なくても2回くらいは着替える。
そう考えると、
食も1日2食とするとそれも大事だけれど、
衣服も同じくらい大事だということが分かる。

そんな昨日、ものすごく面白い講座に参加してきました。
その名も「無重力着付け®️」!


(先生のブログから拝借しました!)

友人がその講座に参加してから、
いろんな場所にお着物で外出しているのを見ていて、
普段から着物で外出なんてすごいなー!って思っていたんだけれど、
とうとう私も
「無重力着付け®️class1 暮らしきもの編」という講座に誘われて
水天宮の方まで行ってきました。

先生は、鞠小路スタイル代表の田中千衣子先生。
(→無重力着付けの誕生ストーリーはこちら!)

class1 暮らしきもの編では「浴衣」を使います。
午前中はひたすら先生がみんなを着付けしていきます。
そのあと、
みんなでお部屋でランチして
みんなで浴衣のままお昼寝して(笑)
そしてやっとのことで着付け方を習います。


(浴衣を着るのに必要なもの一式:浴衣・半幅帯、肌襦袢・裾よけ、紐、タオルなど)

暮らしきもの編なので、
実際に暮らしの中で着物を着て過ごすという体験をします。
机を運ぶ、トイレに行く、ご飯を食べる、寝る、くつろぐ、、、

そしてこのような着方で着物を着てみて、
さらに先生の興味深いお話を聞いて、
何よりも感じたことが
私たちが洋の生活にこんなにも慣れてしまい、
体の使い方まで変わってしまったのか!ということ。
本当に愕然とすることばかり。

洋の生活は
脇が開く動作ばかりで、
動きとしてはベクトルが外向きになり、
体の外側を使うことが多く、
エネルギーが外に分散しやすい。

和の生活は
脇を閉める動作ばかり。
脇が閉まっていることを大切にしている文化であるということ。
動きとしてはベクトルは内向きになり、
体の内側を使うことが多く、
エネルギーは中心に集まりやすい。

まず着物の重心は胸の後ろあたり。
なんとなく肚と胸がしっくりどっしりする感じがする。
なんか気持ちがいい。

無重力着付けで着物を着ると
不調がなくなったり、不眠症が治ったり、
姿勢が改善したり、呼吸が楽になったり、
体の歪みがなくなったり。。。するらしい。

そんな喜びの声がたくさんあるそうで、
実際、無重力着付けをしてもらって午前中いっぱい過ごしただけで
私は体の中心線が変わりました。
右の方に傾いていたのが真ん中に整っていました。

この着方を続けていけば、
私がずっと気になっている姿勢が改善するかもしれない!

姿勢は私にとって自分の体の最大の懸念事項だったので、
これを機に
着物に目を向けてみたい。

訪問着はまだ着れないけれど、
家の中で、特に夜寝るときに浴衣を着て寝てみるということは
実際に実験としてもやってみようと思います。


(千衣子先生に着付けしてもらってる私。なんか気持ちよかった!)

遠い昔に着物を着た成人式では
着物の帯が苦しくて
式の後に行ったカフェでも食べ物がほとんど食べられなかった記憶があるし、
その後20代の時に一通り着付けは習いに行ったけれど、
普段着る機会もなく着ようとも思わないので、着方はほぼ忘れてしまったし、
何よりも着物を着るのがものすごく大変だったという記憶しかないし、
着物は苦しいし面倒臭いというイメージしか私の中にはなかった。

でもうちの母の実家は京都の呉服屋さんだったし、
滋賀の家にも着物が入った箪笥がそのまま残っているし、
昔ながらの生活に着物が当たり前に存在していた時代を
もう少し見直したい、
その文化を見て見ぬ振りはできないなと思い始めている。

日本の大切な着物文化がなくなるなんて思ってもみなかったけれど、
このままだと本当になくなってしまう日も
そう遠くないかもしれない。。。
それくらい、職人さんの高齢化がどんどん進んでいるということだった。

古き良き文化を残していく。

これからやっていきたいことの一つでもあるので、
自分の生活の中に少しでも着物文化を取り入れるために
ゆるーくながーく関わっていきたいなと思っています。

そう思えたのは、
着付けしてもらってもだらだらとくつろげるほど、
この無重力着付け®️の気持ちよさがなんとなく分かったから。

体感がないと心が動くことはない。
体感なくして前進なし。

そんなことを思いながら、
自分の体で感じるという体験の大切さをまた教えていただきました。

セルフケアでも
AFP(アートオブフェミニンプレゼンス)でも
頭で理解するのと実際に体を使って取り入れ体感を得るのでは
雲泥の差があることは私自身がよく知っている。

これからも私自身のこの大事な肉体を使って
それを実験し、体現し、言葉でも表現していきたいと思います。

「衣食住」を見直す生活、
もっともっと深く探求していきたいと強く思った日になりました。
ありがとうございました照れ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2022年6月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  
PAGE TOP