セラピストのつぶやき

生きる目的

以前、鵠沼海岸にあるシネコヤで映画を見たときに
ふと手に取った映画のチラシがずっと気になっていて
昨日、良きタイミングで見に行けました照れ

「森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民」
2019年製作/85分/日本

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(オフィシャルサイトより)
タイやラオスの森で暮らす少数民族・ムラブリ族を追ったドキュメンタリー。
インドシナ半島のゾミアと呼ばれる山岳地帯で、
森の中を移動しながら狩猟採集生活を続けてきたムラブリ族。
バナナの葉と竹で寝屋をつくって野営し、
平地民から姿を見られずに暮らす彼らのことを、
タイの人々は「黄色い葉の精霊」と呼ぶ。

ドキュメンタリー映画「ベオグラード1999」などの金子遊監督が、
ムラブリ族の言葉を研究する言語学者・伊藤雄馬氏とともに
2年にわたってムラブリ族の姿を記録。
タイ北部に暮らすムラブリ族最大のコミュニティを取材するほか、
ラオスで昔ながらの狩猟採集を続けるグループへの接触を試み、
ムラブリ族の謎めいた生活を世界で初めて撮影することに成功した。
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狩猟民という言葉とラオスという言葉に目が止まって
このチラシを手に取った記憶があります。

私たちの生活の原点は、狩猟採集民族。
そこに少しでも立ち返ってみたい、
サバイバル本能を上げていきたいと思っているから、
もう一つは
今までバックパッカーとして海外を放浪していた時に
自然ってこんなにも美しいモノなんだ!と最も感動したのが
ラオスだったから。

そんな理由もあって、この映画を見に行きました。

この映画は
金子監督が現地で撮影していた時に
偶然そこに長く暮らして研究をしている言語学者の伊藤雄馬さんと出会って
出来上がったらしい。

映画の中でも
たまたま村に来ていたムラブリの青年が森に帰る時に
一緒に連れて行ってもらうシーンが出てくる。
全部、たまたまなんだって!
偶然ってやはり必然なんだろうね。

映画の中では
そこに暮らしている人々の日々の生活が描かれている時間がほとんどなので、
ゆっくりまったりした時間が流れる。

脳を柔らかくしてくれるような、
複雑化しがちな私たちの脳をゆるめてくれるような、そんな感じ。
その中で
生きる意味について、
生きるということについて考えさせられる。

「生きる」ってなんだろう。

生きるには目的がいるのではないか、
生きるには使命がいるのではないか、

私自身、そんなことに翻弄されていた時期は長かったけれど、
結局、
生きる目的は「生きること」でしかない。

人生の目的は「喜び」と「魂の成長」であるとも思っているけれど、
でもきっと
ただただ目の前のことに丁寧に生きてこの人生を全うすることが
「喜び」と「魂の成長」に直結しているんだと思う。

この映画の中では
本当に何気ないシーンに目が釘付けになった。
日々の生活のシーンが丁寧かつ美しく描かれている。

川に網を張って
魚がかかったら
網から外して
小さな竹を半分まで割いたものに
その魚を挟んで
塩を振って
竹を割いた部分をくるくるっと止めて
火を起こして薪を焚べながら
魚を焼いてみんなで分け合って食べる。

竹の中にお米などを詰めて
火にかけて
ある程度炊けたら
竹を割って
中からお米を取り出してみんなで分け合って食べる。

土を深く掘り起こして
中から芋を取り出して
火を起こして
その芋を焼いたら
皮を剥いて
手でちぎってみんなで分け合って食べる。

あらゆるモノが揃って便利になって
その便利さをどんどん追求して
情報がたくさん入ってきて
私たち人間は生きる目的をたくさん持つようになった。

そして目の前の出来事を不満で満たし、
まだ見ぬ未来のことを懸念し、
絶えず悩むようになった。

でもムラブリの人たちは
常に目の前のことにだけを考えて生きている。
食べ物を取ったらすぐ食べる、
お金を稼いだらすぐ使う。
完全にその日暮らし。

それはある意味、
動物的であり、自然的でもある。

方や、現代人はお金に支配されている。

お金がないから会社を辞められない、
お金がないからやりたいことができない、
お金がないから幸せになれない、

それって何か、
本当に大切なことを完全に忘れている。

なんで、生きているのか?
「生きるために生きている」の本当の意味を忘れている。

我々は何にも支配されない独立した神聖なる存在である。

Wisdom of the Earthの創始者バリー氏の言葉を思い出す。
私たちは何にも支配されていない自由な存在であり、
なおかつ、神の一部である。

私は昨日から目の前にある杏たちと格闘している(笑)
お庭の杏が豊作で、
3分の2くらい収穫したけれど、
杏は収穫したら早めに加工をしなければ悪くなってしまうので、
昨日も今日もそのことばかり考えている(笑)

今日会える人たちに綺麗なものは全部お配りしようと思う。
少し傷がついているものや半分くらい熟し過ぎているものは
うちでドライ杏とジャムを作っている。

目の前のことだけを考えていると
楽しいことしか思い浮かばない。
頭でばかり考えていること、あまり良いことが思い浮かばない。

さぁ、今日も講座をやりつつ、
お昼と夕方は杏仕事に勤しみますおねがい

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