セラピストのつぶやき

今の在り方を省みる

この冬は暑くなったり、寒くなったり、
着る服の季節感が
かなり行ったり来たりな感じですね笑い泣き

今日から低気圧らしいので
少し暖かめにして過ごしたいところです。

この週末は
ものすごい熱いステージを見てきました。

今回は「フラメンコ」

私自身はフラメンコはやったことはないんだけれど、
その躍動感とか感情表現が好き。

もう随分前の話になるけれど、
コロナ禍に入る前の年、
初めて行ったスペインにて
老舗タブラオで見たフラメンコに感動した。
場所はマドリッド。

タブラオとは、
元々スペイン語で「板」という意味の「タブラ」から来ていて、
レストランや地元の居酒屋に板張りの舞台が設置されている場所のこと。
観客が間近に感じられるのがタブラオという空間です。

その時見に行ったのは
年配のベテランダンサーIsabel Bayonさんだったんだけれど、
あの年齢であの動きと華麗さを見せられるなんてすごい!
と魅了された。

今回行ったのは新宿にあるタブラオ。

日本のフラメンコ文化発祥の地として
長年フラメンコ文化を牽引してきた
「地中海料理&ワイン Showレストラン ガルロチ」でした。

そして今回見に行ったのは、
友人がFB で紹介していた記事がきっかけで知った、
ロシオ・モリーナ さん。

2010年に26歳の若さで
スペイン芸術界でもっとも栄誉ある
スペイン国家舞踊賞を受賞した舞踏家。
現在39歳。
日本公演は8年ぶりとのこと。

1時間ちょっとの休憩なしのステージ。

満席熱気ムンムンの会場だったからだけではなく、
そのステージの凄さに、
体感温度がどんどん増していくのが分かった。
そのくらい凄かった。

何が凄かったかって、、、

まず彼女がステージに出てきた時、
ゆっくりな動きで歩いてきただけなのに、
ものすごいオーラと存在感に鳥肌が立ちまくりだった。

静の中にある動とは
こういうものなんだということがはっきり分かった。
静かなのに、
その体の内側ではものすごく動いているという感じ。

そして動の中にある静。
ものすごく激しい動きで汗が飛び散っているくらいの運動量なんだけれど、
その中にあるものすごい芯の強さと確固たる土台感。

静と動が同居した時、
その人の存在感が圧倒的に迫ってくる。

そして表現する人はその人の全てが表現に現れる。
だから嘘がつけない。
体心魂が全て曝け出される。
その人の在り方が全部バレる。

私が残りの人生を表現にフォーカスしたい理由は
そこにあるんだと思った。
全部さらけ出せるくらいの人間になりたい。
そう思ったからだ。

フラメンコってスペインの伝統芸能だけれど、
この方のフラメンコは
かなり自由度が高いフラメンコだなと感じた。

そして帰ってから彼女のことを調べてみたら、納得!

スペイン国家舞踊賞を受賞されたときも、
「自由な発想による多彩な表現力」を評価されたと書いてあった。

———————————————————————–
伝統的なフラメンコを尊重しつつ、
映画や哲学、文学といった他ジャンルの影響を受けて作り出される作品は、
挑戦的な振り付けと高度なテクニックを駆使しており、
世界各国を魅了し続ける。
常に実験と挑戦を続ける、スペイン舞踊界最高峰の舞踊家である。
———————————————————————–

伝統的なフラメンコをリスペクトしながら、
それ以外のジャンルのダンスや芸術文化にも多大な影響を受けている。

古き良き歴史に新しいものを取り入れること。
もしくは
新しい時代の中に古き良き歴史を取り込むこと。
これは今の時代、まさに一番必要なことなのかもしれない。

先日、
エコビレッジを世界に作っている山納 銀之輔さんの投稿を
何度か読んだ。

ここには、
この何不自由のない新しい時代に、
古き良き歴史の「心」を取り戻そうということが書いてあった。

この意識は私も忘れないようにしたいと思う。

(以下、引用させてもらいます)
———————————————————————–
縄文に戻りたいって言う人に言いたい。

何を思って戻りたいって言ってるのか?
どんなふうに戻りたいのか?
何を望んでるのか?

朝起きてまず薪を集める。
水を汲みに行く。
雨で濡れた薪を乾かす。
火おこしする。

川で洗濯したことある?
今日採れたものだけしか食べられない生き方したことある?
洞窟サバイバルに来てみてよ。
それは4泊5日だけど、それが一生続くんだよ。
タンザニアに行って経験してみてよ。
ほんとに大変だよ。

日本という国は、それをしなくても生きていけるように、
ご先祖様達が作り出した便利な生活がある。
なんでこんな便利になったのか。
それは、朝起きてすぐに生きるためだけの心配をしなくてよければ、
余った時間で、未来への希望や発展に一日を費やせるからだ。
戦後頑張って来た人たちがいたから発展した。

こうなったらいいのに、
こうできたらいいのに、
それが叶ったのが今じゃん。
そして、それは残した方がいい。

ほんとに便利になって、
楽になったんだったら、
もっとやりたいことをどんどんできる時間があるはずだ。

なのに、
発展したのが間違えだったように思わないでほしい。
ご先祖さんに感謝して欲しい。
おじいちゃんおばあちゃんに謝りたくなる。
戦後、未来の子どもたちのために一生懸命働いて、
日本をよくしようと本気で頑張って来た人たちに、
もっと感謝して欲しい。

戻ればいいのは、
〈縄文の暮らし〉
じゃなくて、
〈ありかた〉
なんじゃないの?

便利になって時間がいっぱいあまったら、
好きなことができる時間があるんだよ。
なのに、結局忙しい。

空を見上げる、
海を眺める、
余裕もない。
お金のために忙しい。
ほんとにそんなにいるの?

縄文の暮らしは、
薪集め
火おこし
川で洗濯
狩猟採集
自給自足
やることいっぱいで、それで一日が終わる。

でも、この時代にこの日本に生まれてきた俺たちには、
空を見上げる余裕がある。
海に飛び込む時間がある。
一日が終わる時には、
今日も良い日だった。
最高だ。
そう思って眠りにつく。

本当は、お金の心配も、人間関係の悩みも大したことない。
戦争してる国なんて明日死ぬかもしれない。
日本人はそうじゃない。

戦争が起こらなくたって、
昔の人がどんな気持ちで生きて来たかなんか考えたらわかるじゃん。
想像することも、
考えることも、
できる余裕があるはず。

自分の中の〈余裕〉を見つけて。
取り戻すのは、〈縄文の暮らし〉じゃなくて、
〈心〉〈心〉

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私たちは今あるものに目を向けることを怠る。
そこにあるものは当たり前にあるものではない。

今日一日、
今生きていること、今ある出来事が奇跡だと思って過ごしてみたら
どんな感覚になるだろうか?
どんな気持ちになるだろうか?

日常を過ごしているとつい忘れてしまうことを
毎朝思い出してから1日を始めてみよう。

では今週も心に余裕を持って
楽しんで生きましょ照れ

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